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頂いたお見舞いが異なれば快気祝いのギフトを選ぶのは大変の画像

頂いたお見舞いが異なれば快気祝いのギフトを選ぶのは大変

過労が原因で入院をしていたため、快気祝いのギフトは妻に任せたのですが彼女は優柔不断、退院から1週間が過ぎても妻が用意することはありませんでした。 私、「快気祝いのギフトなんて適当で良いんだよ」 妻、「だったら貴方が選んでよ」 妻が持ってきたのはスマホ、各種ギフトを扱うサイトを見てみると価格は様々、快気祝いの相場はお見舞いの金額の3分の1から半分ほど、しかし、お見舞いで頂いたモノは様々、まずはお見舞いで頂いたモノの価格を調べると、これもサイトによって様々。似た者夫婦なのか中々私も決められないでいると、妻は「疲れると体調を悪くするよ」、布団に入っても考えるのは快気祝いに何を送れば良いのか。 仕事関係者に送る快気祝いは何とか決められたのですが、親戚に送る快気祝いを中々決められないのは、定年退職をすれば関係が切れる仕事関係者と違い親戚の場合はずっと付き合わなければならないから、頂いたお見舞いの金額が違うと快気祝いに差を付けないと、お見舞いを多くくれた親戚との付き合いが面倒なことになります。 送るものをあからさまに変えるのは失礼、そこで妻がひらめいたのが「皆さんを食事に誘ったら」、親戚が集まるのは葬式くらいのもの、たまには明るい雰囲気でワイワイするのも良いと思いお見舞いに来てくれた親戚を食事に招待しました。 食事会は私の家で行ったのですが、肉や魚などの食材は取り寄せたもの、おめでたい場に親戚が集まるのは久しぶりだったため皆さん大変満足してくれました。

気付かないだけで人は案外見てくれているの画像

気付かないだけで人は案外見てくれている

退院から1週間が経った時、姉が家に持って来てくれたのは紙袋に入った快気祝いのギフトでした。 私、「こんなにも悪いよ、1つで良いよ」 姉、「快気祝いは、お見舞いに来てくれた人に感謝して貴方が贈るものよ」 私、「僕が贈るほうなの?」 姉、「そうよ、私が送ってあげても良いけど、どうする?」 どうする?と言われても、病室にお見舞い来てくれたのは総務の人だけ、その人に会ったのは入院した時が初めて、お見舞いと言うよりは書類にサインをさせられただけ。 姉が用意してくれた快気祝いが食べ物なら私が頂くのですが、紙袋に入っていたのは芳香剤、部屋に置いてあっても良い匂いがするだけ。 体力を付けるため家の近くを散歩しようと外出すると、近所の人が「久しぶりね」、その人と話すのは初めてだったのですが、入院中は話す機会がなかったため、「ご無沙汰をしています。入院をしていて・・・」。 初めて話す人でしたが、「お体は大丈夫なの?」と心配をしてくれたため、挨拶代わりに姉が用意してくれた快気祝いのギフトを渡すと、それからは顔を見れば互いに挨拶をするようになりました。 近所の人と別れ散歩をしていると、いつも利用している飲食店の人が「しばらく来ないから引越しをしたかと思ったぞ」、その人と話すのも初めてだったのですが、その人にも挨拶代わりに快気祝いのギフトを渡すと、それからは栄養の整った食事を勧めてくれるようになりました。 入院の前と後では私の生活は大きく変わり、自分から積極的に話し掛けるようになると、生まれて初めて彼女が出来ました。

利用者さんから頂く快気祝いは働く励みにの画像

利用者さんから頂く快気祝いは働く励みに

私が働くのは地元の介護施設、利用者さんには知り合いが多く、気心の知れた反面、面倒に思うことも多々あります。 利用者さん及びその家族から個人的にモノをもらうのは禁止されているのですが、知り合いだと受け取りを拒むのは大変。 自分1人で出来る人であれば介護施設は利用しない、家に1人にさせておくのが不安な家族が介護施設を利用しているため、施設においては何らかの補助が求められます。介護施設で手に負えない時は医療機関のお世話になる場合があるのですが、居続けることの出来ないのが医療機関、そのため、病気等が治ると再び利用者さんは介護施設に戻って来ます。 その際に頂くのが快気祝い、利用者さんはネットや歩いて買い物は出来ないため、快気祝いのギフトを用意するのは利用者さんの家族、そのことは介護職員は分かっているため、ギフトを頂くと利用者さんとその家族に感謝の気持ちを伝えます。 通常であれば一度の感謝で気持ちは伝わるのですが、利用者さんの中には認知症を患っている者もおり、その場合は何度もギフトを頂き、何度も感謝を伝えなくてはなりません。 介護施設内での贈り物は禁止されてるのですが、それを理解できない利用者さん、家族は言い聞かせようとしているのですが、認知症が良くなることは稀です。 毎回職員へのギフトを買っていては家族が大変、そのため利用者さんがくれるギフトは最初だけ中身は入っているのですが、あとは空。 介護施設を利用しなくなるのは別れの時、荷物の後片付けをしに来た家族から「お世話になりました」と言われるのですが、別れがある介護職にとって何度も頂ける快気祝いは働く上での励みなのです。

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